ヴァレリーの名言【フランスを代表する偉大な詩人のことば】

ヴァレリー 名言

ヴァレリーの名言には、「人生とは謙譲という永い教訓である。」「われわれ詩人は部屋の中にいる職人である。」などがあります。
今回は、フランスを代表する偉大な詩人のひとり、ポール・ヴァレリーの名言をご紹介します。
 
 

ヴァレリーの略歴・生涯

アンブロワズ・ポール・トゥサン・ジュール・ヴァレリーは、フランスの詩人、小説家、評論家。多岐にわたる旺盛な著作活動によってフランス第三共和政を代表する知性と称される。
wikipedia

 

氏名 アンブロワズ・ポール・トゥサン・ジュール・ヴァレリー(Ambroise Paul Toussaint Jules Valéry)
職業 著作家、詩人、小説家、評論家
国籍 フランス
誕生 1871年10月30日
死没 1945年7月20日
享年 73歳


 
 

ヴァレリー 名言セレクション

 

人生とは謙譲という永い教訓である。

– ヴァレリー –

 

謙譲、すなわち他者を敬うことは人間関係の潤滑油です。
相手に敬意を払うからこそ、相手から敬意を払われる存在になり得ます。
ただ、そうはわかっていても、時々傲慢さが顔を出してしまうのが人間の性。
年齢や経験を重ねると、ついつい下の立場の人を敬う気持ちが薄れてしまうものです。
自分の中にある傲慢さが顔を出しそうになった時、思い出したい言葉ですね。


 
 

われわれ詩人は部屋の中にいる職人である。

– ヴァレリー –

 

職人とは、モノを作る仕事のみを指す訳ではない、ということでしょう。
詩人を始め、小説家、脚本家、ライターなど、言葉を生む仕事もまた職人なのですね。
最近だと、ブログやTwitter等のSNSで生計を立てる人も増えてきましたが、言葉を扱う性質上、これらの仕事も技術職であることに変わりはなさそうです。


 
 

新しいものの中で最も善きところは、人間の最も古い要請に応える点だ。

– ヴァレリー –

 

人間の根源的な欲求には際限はありません。
新しいものが次々に生み出されるのも、それだけまだ満たされていない欲求が多いということ。
そして、新しいもの中で、広く普及するものは、実は今までずっと満たされていなかった欲求を充足させるものなのかもしれません。


 
 

理想とは、不満の意を表現する方法である。

– ヴァレリー –

 

生きていて、不満がない人はほとんといないと思います。
理想を掲げることは、その不満をあえて表明する側面もあるのです。
ただ、高い理想を抱けば抱くほど、現実とのギャップに苦しむことになるので、その点には注意したいところです。


 
 

己の夢を書こうと欲する者は、かえって目覚めていなければならない。

– ヴァレリー –

 

「夢を実現しようとするためには、現実的に考えることが必要」、という意味に解釈できます。
夢を夢のままするのは心地よいものです。できれば、このまま夢の世界に浸っていた方が幸せかもしれません。
しかし、夢を夢のままにしておきたくないのなら、ありのままの現状を正確に把握していく必要があります。
場合に寄ったら、一時的に夢を忘れた方が実現に近づく、、なんてこともありそうです。


 
 

最も偉大なる人とは、彼自身の判断に信頼することをあえて行う人間である。

– ヴァレリー –

 

自分で考え物事を判断することの重要さを説いた言葉。
結果にかかわらず、自分で考えて決めていくからこそ、自分の人生を生きることになるのです。