ウィルソンの名言【第28代アメリカ合衆国大統領のことば】

ウィルソン大統領 名言

ウィルソン大統領の名言には、「自由は、国民が政府に関心を示すところにおいてのみ存在する。」「友情は世界を一つにする唯一の結合である。」などがあります。
今回は、行政学の父とも呼ばれる、ウィルソン大統領の名言をご紹介します。
 
 

ウィルソン大統領の略歴・生涯

トーマス・ウッドロウ・ウィルソンは、アメリカ合衆国の政治家、政治学者。第28代アメリカ合衆国大統領を務めた。アンドリュー・ジャクソンの次にホワイトハウスで連続2期を務めた2人目の民主党の大統領である。「行政学の父」とも呼ばれる。

wikipedia

 

氏名 トーマス・ウッドロウ・ウィルソン(Thomas Woodrow Wilson)
職業 政治家、研究者
国籍 アメリカ合衆国
誕生 1856年12月28日
死没 1924年2月3日
享年 67歳


 
 

ウィルソン大統領 名言

 

自由は、国民が政府に関心を示すところにおいてのみ存在する。

– W・ウィルソン –

 

政治家は国民の代行として、政治を行います。国民が政治家を厳しく見ているうちは、国民に良い政治を行おうとするはずです。しかし、国民が政府に無関心だと、政治家は自分たちの都合の良いようにやりたい放題になりかねません。選挙の投票率の低下が叫ばれる日本人こそ、特に意識すべき言葉なのかもしれません。


 
 

友情は世界を一つにする唯一の結合である。

– W・ウィルソン –

 

ひとたび堅い絆で結ばれた友情は、そうそう崩れるものではありません。それは国同士でも同じことです。国際的に親交の深い国同士は、何かあるごとにお互いに助け合っています。真の友情を築くためには、長い年月を要するもの。国同士でも、個人同士でも、長期的な視点に立って関係性を築いていくことが肝要です。
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民族は上からではなく、下から更新される。無名の人たちの中から出現する天才こそ、人民の若さと精力を更新する天才である。

– W・ウィルソン –

 

この場合の上とは社会的な地位や立場のことを指しています。一時期日本のワイドショーに「上級国民」というワードがたびたび登場しましたが、一度上の立場に立ってしまうと、保身に走ってしまうのは人間の性。真に日本を良くするのは無名の国民の中から生まれるべきと思います。


 
 

理解は、あらゆる友情の果実を育成させる土壌であるに違いない。

– W・ウィルソン –

 

相手を理解することは、良好な人間関係を築くためには必要不可欠です。そして、相手を理解するためには、まずは相手にある程度心を開いてもらう必要があるでしょう。そのためにもまずは、自己開示、つまり自分がどのような人間なのかをオープンにして、相手に理解してもらうことが重要です。


 
 

私が今まで出会った保守的な人々とは大学を卒業した連中である。

– W・ウィルソン –

 

現代とは違い、19世紀のアメリカでは大学を卒業できるのは身分が高い人々でした。そういった人々は、安定した人生を約束されているので、あえてリスクを犯すようなことはしなかったのでしょう。社会が停滞するのは、そういったリスクを犯したくない保守的な人たちが主導権を握り続けてしまう時です。


 
 

デモクラシーとは、すべての人類のエネルギーを放出するためのものだと信じている。

– W・ウィルソン –

 

アメリカの民主主義の発展に尽力したウィルソンの信念が垣間見える言葉。人の持つ創造性は、自由な競争によってこそ発揮されることは、20世紀の人類の歴史を見ても明らかだと思います。もちろん、民主主義にも問題点はありますが、人間がやることに完璧はありえません。まだまだ人類は、永い成長の途中なのです。


 
 

一つの冷静な判決は性急な千の会議に優る

– W・ウィルソン –

 

短期的な物事には性急さが優ることもあるかもしれません。しかし、長期的な物事を決断する時は、やはり冷静にあらゆる角度から検証しきめることが不可欠です。いつでもスピードが優先されるわけではないことを肝に命じておきたいところです。


 
 

国家の名誉は国家の安寧よりも、また国民の生活それ自体よりも大切である。

– W・ウィルソン –

 

会社に置き換えると会社の名誉、つまり信用は会社の経営の安定や社員の給料よりも優先して守るべき、という意味に解釈できそうです。もちろん、ケースバイケースなので一概には言い切れませんが、名誉が何よりも大切にされるべきシーンは確実に存在するはずです。