マックス・ウェーバーの名言セレクション5選

マックス ウェーバー 名言

ウェーバーの名言には、「二度読む価値のない書物は、一度読むにも値しない。」「金銭は、君主の中の君主である。」などがあります。
今回は、社会学という学問の黎明期にあって、第二世代の社会学者としても知られる、ウェーバーの名言をご紹介します。
 
 

ウェーバーの略歴・生涯

マックス・ヴェーバーは、ドイツの政治学者、社会学者。マックス・ウェーバーと表記されることもある。正式な名前はカール・エーミル・マクスィミーリアン・ヴェーバー (Karl Emil Maximilian Weber) であり、マックスはマクスィミーリアンの省略形。社会学者のアルフレート・ヴェーバーは弟。社会学黎明期のオーギュスト・コントやハーバート・スペンサーに続く、第二世代の社会学者としてエミール・デュルケーム、ゲオルグ・ジンメルなどと並び称される。

wikipedia

 

氏名 カール・エーミル・マクスィミーリアン・ヴェーバー(Karl Emil Maximilian Weber)
職業 政治学者、社会学者
国籍 ドイツ
誕生 1864年4月21日
死没 1920年6月14日
享年 56歳


 
 

ウェーバー 名言セレクション

 

二度読む価値のない書物は、一度読むにも値しない。

– ウェーバー –

 

良い本は、読む度に新たな発見があるものです。逆に、一度読んだだけでもう読むことがない、と感じる本は、自分にとってそれだけの価値しかないということ。本が好きな人ならそれもまた良い読書体験になると思います。が、読書以外の目的を持って本を読む人にとって、そんな本を読むのは最初から読む価値がないのかもしれません。


 
 

金銭は、君主の中の君主である。

– ウェーバー –

 

お金には、すべてのものを従わせる力があります。経済のグローバル化に拍車がかかってから以降、その傾向はより顕著になっているでしょう。よくお金を何かと比べることで、お金にはそこまでの価値がないとする見方もありますが、今の世の中ではそれは無益な行いに思えます。お金に代わる交換手段が発明されない限り、お金はこれからも唯一無二の重要な価値を持ち続けるでしょう。


 
 

最初の教育者は空腹である。

– ウェーバー –

 

考えてみると、人間の営みは、空腹を満たそうとすることにより始まっています。お腹が空くからこそ食べ物が必要で、食べ物を得るために狩りに出たり、作物を育てる、という流れがあります。現代では空腹を満たすために仕事をして、対価としてお金を得て、そのお金で食べ物を買うことができます。もし人が生きていくのに食べ物が必要なければ、人間とはまったく違った生き物になっていたことでしょう。


 
 

経験科学は何をすべきかを教えることはできず、ただ何をなし得るか、また事情によっては、何を意図しているかを教えられるだけである。

– ウェーバー –

 

経験科学とは、実態を観察・研究する学問のこと。観察や調査ばかりでは、それが何なのかがわかったとしても「次に何をすべきか」が見えてこない、という意。


 
 

農民一揆は、農民の境遇が最も圧迫されているときには勃発するものではなく、それとは反対に、農民がある程度の自覚を持つにいたったときに発生する。

– ウェーバー –

 

この「農民」を「国民」に置き換えるとしたら、国民は生活が苦しいから政府に反発するのではなく、ある程度賢くなったときに反発する、と解釈できます。国民が無自覚、無知な方政府(権力側)は自分たちの都合の良いように政治ができるということです。またこれは、会社に置き換えても同じことが言えるかもしれません。権力を持つ側に思い通りにされてしまわないように、賢くなることは必要不可欠なのです。