筍子(じゅんし)の名言セレクション

荀子 名言

筍子の名言には、「人の性は悪、その善なる者は偽りなり。」「青は藍より出て藍より青し。」などがあります。
今回は、中国戦国時代末の思想家・儒学者、筍子の名言をご紹介します。
 
 

筍子の略歴・生涯

荀子(じゅんし)は、中国戦国時代末の思想家・儒学者。諱は況。尊称して荀卿とも呼ばれる。漢代には孫卿とも呼ばれた。

紀元前4世紀末ごろに、趙に生まれる。『史記』によると、50歳で初めて斉に遊学した。斉の襄王に仕え、斉が諸国から集めた学者たち(稷下の学士)の祭酒(学長職)に任ぜられる。稷下の学者の中では最年長で、三度列大夫の長官に任ぜられた。後に、讒言のため斉を去り、楚の宰相春申君に用いられて、蘭陵の令となり、任を辞した後もその地に滞まった。後漢の荀彧・荀攸はその末裔と言う。

正しい礼を身に着けることを徹底した「性悪説」で知られる。

wikipedia

 

氏名 荀子
職業 思想家・儒学者
国籍 中国
誕生 紀元前298年(紀元前313年?)
死没 紀元前238年以降
享年 ?


 
 

筍子の名言

 

人の性は悪、その善なる者は偽りなり。

– 筍子 –

 

世に名高い「性悪説」です。だからこそ正しい生き方を常日頃心がけなければならない、というのが荀子が強調したかったことだったそうです。もし他者を責めたい気持ちになった時に、「人はもともと悪なのだ」と割り切れば、少しは腹の虫がおさまるかもしれません。


 
 

富を欲するか。恥を忍べ、傾絶せよ、故旧を絶て、義と背け。

– 筍子 –

 

「富を得たければ、恥をいとわわず、全力を出せ、義理にも背け」という意味。確かに、お金を稼ぐには、一時的になりふりなんて構ってられない時期もあるでしょう。また、会社を経営していると、時に義理に背いた非常な決断に迫られることもあります。これからお金持ちになりたい人は、富を得ると言うことは良いことばかりではない、という側面があることも、あらかじめ知っておくべきかもしれません。


 
 

其の君を知らざれば其の左右を見よ。其の子を知らざれば、其の友を視よ。

– 筍子 –

 

「その人の人となりをよく知りたければ、周りにいる人を見なさい」という意味。人は自分と似通った性質を持つ人と一緒にいる傾向があるので、周りの人を見ればおおよそ相手のことを知ることができるはずです。また、逆の捉え方をすれば、自分を変えるためには誰と一緒にいるのかを変えるのが手っ取り早い、という意味にも受け取れます。


 
 

自らを知る者は人を怨まず。

– 筍子 –

 

人はそもそもが不完全な存在です。自分を知る、ということは、自分の良いところも悪いところもすべて見えているということ。この状態に到達した人は、他人の非を責めたり恨んだりしないものです。なぜなら、自分も他人も同じく不完全であることを認め、受け入れているからです。


 
 

青は藍より出て藍より青し。

– 筍子 –

 

「弟子は師匠よりも勝る」という意味。これは、「下の世代の方が上の世代よりも優秀なのは当然だ」という意味とも受け取れます。これはやはり、下の世代は上の世代の経験や知恵を見て学ぶ機会が得られることに起因するでしょう。ゆえに、人間社会は時を経るごとにどんどん進歩していくのですね。


 
 

名を盗むは、貨を盗むに如かず。

– 筍子 –

 

「名声を盗むのは金を盗むことと同じ。」という意。例えば、人の手柄などを横取りすることは、その人のお金を盗むことと同じくらい罪深い行いだと認識しておいて損はないでしょう。


 
 

流言は智者に止まる。

– 筍子 –

 

「噂話は一般人を介して広まるが、賢い人は噂話が来ても黙っているので広まらない」という意味。人の噂話を言いふらすことは、賢い人がすることではない、ということですね。周りの人が噂話をしていても、自分はなるべく加わらないよう、肝に銘じておきたいところです。