アランの名言6選【幸福論の著者が紡ぐ珠玉のことば】

アランの名言

アランの名言には、「成功して満足するのではない。満足していたから、成功したのである。」「懐疑は賢者の冠である」などがあります。
今回は、幸福論の著者として知られるやアラン(Alain)こと本名エミール=オーギュスト・シャルティエの名言をご紹介します。


 
 

アランの略歴・生涯

 

アラン(Alain)ことエミール=オーギュスト・シャルティエ(フランス語:Émile-Auguste Chartier、1868年3月3日 – 1951年6月2日)は、フランス帝国(フランス第二帝政)ノルマンディー・モルターニュ=オー=ペルシュ出身の哲学者、評論家、モラリスト。ペンネームのアランは、フランス中世の詩人、作家であるアラン・シャルティエ(英語版)に由来する。1925年に著された『幸福論 (アラン)(フランス語版)』で名高いが、哲学者や評論家としても活動し、アンリ・ベルクソンやポール・ヴァレリーと並んで[7]合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた。体系化を嫌い、具体的な物を目の前にして語ろうとしたのがアランの手法で、理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じた。フランス文学者の桑原武夫は「アランの一生は優れた「教師」の一生であったと言えよう」と評している。また、アランの弟子で同国出身の小説家、評論家であるアンドレ・モーロワは1949年にアランの伝記や教えをまとめた『アラン(Alain)』の中で、アランを「現代のソクラテス」と評している。

wikipedia


 

ペンネーム アラン(Alain)
本名 エミール=オーギュスト・シャルティエ(Emile-Auguste Chartier)
職業 教師、哲学者、評論家、モラリスト
母国 フランス
誕生 1868年3月3日
死没 1951年6月2日
享年 83歳


 
 

 
 

アランの名言6選

 

成功して満足するのではない。満足していたから、成功したのである。

– アラン –

 

大きな成功とは、小さな成功の集大成。その実現にはそれなりの年月がかかります。
もし、小さな成功で満足できないとしたら、大きな成功への道のりは苦行となってしまい、道半ばであきらめることになってしまうでしょう。
イチローも同じ趣旨のことを言っていますが、やはり小さな満足を積み重ねていくことが大切なのですね。


 
 

懐疑は賢者の冠である

– アラン –

 

自分の頭で考えることの大切さを伝えている言葉、そう解釈できそうです。
よく、素直であることが称賛されますが、無条件に受け入れることは思考停止に繋がる恐れもあります。
なんでも一度は疑ってみるクセをつけていきたいところです。


 
 

青年は恋愛を欲しがり、壮年は地位を欲しがり、老人は貪欲になって地位も金も名誉もすべて欲しがる

– アラン –

 

なかなか極端な内容ですが、人生のある時点で「足るを知る」ことを覚えるとこうはならないとは思います。
しかし、満足することができないまま年齢を重ねると、こうなってしまう恐れはありそうです。
願わくば若い人から「老害」と呼ばれないような生き方、振る舞いをすることを心がけたいものですね(自戒の念も込めて…)。


 
 

金は消費する目的で金を求める連中を回避する

– アラン –

 

これは「お金は使えば使うほど減る」という、当たり前のことを言い表していると解釈できます。
「お金は使わないと増えない」「金は天下の回りもの」など、お金を使うことを推奨する場合もありますが、これはあくまで経済の大きな流れについての話。
多くの人にとって、消費を目的にお金を使うことは、次第にお金に避けられる状態=貧乏な状態を招いてしまいます。


 
 

われわれは現在だけを堪え忍べばいい。 過去にも未来にも苦しむ必要はない。過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから。

– アラン –

 

人間の脳には、過去や未来の区別がないと言われます。
そのため、過去や未来のことを考えるとき、脳にとってはあたかもそれが今現実で起きていることのように感じられるようです。
そうなると、やはり過去も未来は本当の意味では存在しないのかもしれません。

あるのは、ただ現実だけ。
だからこそ、目の前のことに集中することが大切です。


 
 

 

実際に奴隷となるには、みずから奴隷だと信ずることでもって十分である。

– アラン –

 

「自分の人生を生きれていない」と感じている人にとって、これは響く言葉なのではないでしょうか。
あえて極端な言い方をすれば、他の人が望む人生を生きている人は、その人の奴隷になっているのかもしれません。
自分の人生に、自分で制限をかけてしまっていないか、あらためて問いかけてみましょう。