スタンダールの名言には、「天才の特徴は、凡人がひいたレールに自分の思想をのせないことだ。」「精神のいちばん美しい特権のひとつは、おいて尊敬されることである。」などがあります。
今回は、19世紀前半に活躍した、フランスの写実主義文学の代表的作家。、スタンダールの名言をご紹介します。
スタンダールの略歴・生涯
スタンダールは、グルノーブル出身のフランスの小説家、評論家。本名はマリ=アンリ・ベール(Marie Henri Beyle)という。ペンネームのスタンダールはドイツの小都市シュテンダルに由来すると言われている。1799年、優秀な成績で理工科学校の入学試験に合格。1806年、陸軍主計官補の仕事を得、その後は官僚として順調に出世し、1810年には帝室財務監査官にまで昇進。その後はフリーのジャーナリストとして、活躍する。1822年、39歳の時に『恋愛論』、1830年に『赤と黒』を発表している。特に、元神学生による殺人未遂事件を素材に、野心に燃える青年の成功と挫折を描いた代表作『赤と黒』は、当時は評判にはならなかったが、王政復古下のフランス社会を鋭く批判したものであり、彼の政治思想の真骨頂がよく表現されている。
wikipedia
| 氏名 |
本名:マリ=アンリ・ベール(Marie Henri Beyle) |
| 職業 |
小説家 |
| 国籍 |
フランス |
| 誕生 |
1783年1月23日 |
| 死没 |
1842年3月23日 |
| 享年 |
59歳 |
スタンダールの名言
天才の特徴は、凡人がひいたレールに自分の思想をのせないことだ。
– スタンダール –
誰もが天才と認めるような人物は、およそ常人には計りえない独自の思考と、それに基づく行動ができるもの。天才の行く道を凡人がひくことはできない。ゆえに、天才と思わしき人が出現した時に周りの凡庸な人ができることは、ただただ否定や邪魔をせず見守ることなのかもしれません。
精神のいちばん美しい特権のひとつは、おいて尊敬されることである。
– スタンダール –
肉体はある時点で成長が止まり、あとは少しずつ老いていきます。しかし精神は、本人が望めばどこまでも限りなく成長できる可能性を秘めています。つまり、人は死ぬまで成長し続けることができるのです。裏を返せば、人は死ぬまで未熟であり、完成することはないということ。人生の途中で成長をあきらめている人は、よく肝に銘じておきたい言葉ですね。
恋が生まれるまでは美貌が看板として必要である。
– スタンダール –
例えば、どれだけ美味しいお菓子も、まず手にとって食べてみないことには味はわかりません。そして、まず手にとってもらうために大切なのはお菓子の「見た目」です。恋愛も同様で、内面の良さが重要なのはもちろんとして、まずは外見から入るのが多いもの。いき過ぎたルッキズムは批判されるべきですが、だからといって外見が重要じゃないという理由にはならないのです。
羞恥心の欠点は絶えず嘘をつかせることである。
– スタンダール –
羞恥心があることが問題なのではありません。羞恥心が芽生えた時の対処が肝心です。恥ずかしいという感情にどう向き合うのかによって、人生はまったく別のものになっていくでしょう。恥ずかしいから「隠す」「偽る」のではなく、成長の原動力にしていきましょう。
快楽は一種の贅沢である。これを味わうためには、必需物である安堵が、少しでも脅かされてはならない。
– スタンダール –
快楽、すなわち娯楽とは安定した毎日が土台にあるからこそ楽しめるものです。明日のご飯が食べれるかどうかという状況では、とても快楽に走ろうという気持ちになりづらいでしょう。人生を充実させるためには、まず生活の安定が必要最低条件です。
最も賢明なことは、自分を己の打ち明け相手にすることである。
– スタンダール –
自分と対話することの重要性を説いた言葉。あなたが必要なものを知っているのは、他でもないあなた自身であることが多いです。人との対話も有益ですが、それでもなお求めるものが見つからない場合は、自分自身と対話すべきタイミングなのかもしれません。
権力は快楽の中で随一のものである。
– スタンダール –
権力を持つということは、自分の思い通りにしたいという欲求を満たす手段を得るということ。自分の思い通りに物事が運ぶことは、大変に気持ちの良いものです。だからこそ、権力を持つ人はその魔力と一定の距離を置くことが大切です。