キケロの名言には、「自己の所有以上を望まぬ者は富者なり。」「第一に必要なものは大胆、第二に必要なものも大胆、第三に必要なるものも大胆なり。」などがあります。
今回は、古代ローマ時代のやり手の弁護士としても知られる、マルクス・トゥッリウス・キケロの名言をご紹介します。
キケロの略歴・生涯
マルクス・トゥッリウス・キケロは、共和政ローマ末期の政治家、弁護士、文筆家、哲学者である。名前はキケローとも表記される。カティリーナの陰謀から国家を救うなど活躍し、入ることを熱望していたオプティマテス寄りの論陣を張って、ガイウス・ユリウス・カエサルやオクタウィアヌスらを食い止めようと試みたが叶わなかった。
哲学者としてはラテン語でギリシア哲学を紹介し、プラトンの教えに従う懐疑主義的な新アカデメイア学派から出発しつつ、アリストテレスの教えに従う古アカデメイア学派の弁論術、修辞学を評価して自身が最も真実に近いと考える論証や学説を述べ、その著作『義務について』はラテン語の教科書として採用され広まり、ルネサンス期にはペトラルカに称賛され、エラスムス、モンテスキュー、カントなどに多大な影響を与えた。又、アリストテレスのトピックスに関して『構想論』『弁論家について』『トピカ』の三書を著し, 後のボエティウスによるその概念の確立に大きく貢献している(例えばトピック (論理学)参照)。
キケロの名前に由来するイタリア語の「チチェローネ」という言葉は「案内人」を意味するが、ギリシア哲学の西洋世界への案内人として果たした多大な影響をよく物語っている。
氏名 | マルクス・トゥッリウス・キケロ(Marcus Tullius Cicero) |
職業 | 政治家、弁護士、哲学者 |
国籍 | ローマ共和国 |
誕生 | 紀元前106年1月3日 |
死没 | 紀元前43年12月7日 |
享年 | 63歳 |
キケロの名言セレクション
第一に必要なものは大胆、第二に必要なものも大胆、第三に必要なるものも大胆なり。
自己の所有以上を望まぬ者は富者なり。
予は予の全財産を予とともに運ぶ。
涙ほど早く乾くものなし。
黙して隠されたる敵意は、公然と言われた敵意より以上に怖れられるべきなり。
人生を支配するは好運であり、英知にあらざるなり。
あらゆる物事の初めは小事なり。
間違いを犯すのは人間の性なり。
永生きを望まば、中庸の道を歩むべし。
嘘つきは真実を語りても信じられず。