ジョージ・エリオットの名言には、「動物ほど気持ちのよい友だちはいない。彼らは質問もしなければ、また批判もしない。」「言葉は翼を持つが、思うところに飛ばない。」などがあります。
今回は、19世紀のイギリスを代表する作家の一人としても知られる、ジョージ・エリオットの名言をご紹介します。
ジョージ・エリオットの略歴・生涯
ジョージ・エリオットは、イギリスの作家。本名はメアリー・アン・エヴァンズ(Mary Anne Evans、マリアン Marian ないしメアリ・アン Mary Annとも)。ヴィクトリア朝を代表する作家の一人で、心理的洞察と写実性に優れた作品を発表した。『アダム・ビード』『サイラス・マーナー』『ミドルマーチ』などの作品で知られており、特に『ミドルマーチ』は後世のヴァージニア・ウルフによって賞賛され、マーティン・エイミスやジュリアン・バーンズによって英語で書かれた最高の小説のひとつに数えられている。
氏名 | ジョージ・エリオット(George Eliot) |
職業 | 作家 |
国籍 | イギリス |
誕生 | 1819年11月22日 |
死没 | 1880年12月22日 |
享年 | 61歳没 |
ジョージ・エリオット 名言セレクション
動物ほど気持ちのよい友だちはいない。彼らは質問もしなければ、また批判もしない。
動物を好きな人が言われると、とても納得しそうな一節です。言葉によるコミュニケーションが思い通りにならない相手の方が、逆に心地の良い関係が築けたりします。理由としては、相手への期待が存在しないことが挙げられるでしょう。コミュニケーションにおいては、往々にして期待が裏切られるときに不満が生まれがちです。
言葉は翼を持つが、思うところに飛ばない。
言葉の力は偉大です。しかし、言葉には「意図しない伝わり方をしてしまう」というリスクも内包されています。どんな言葉であれ、受け手の受け取り方次第で、伝え手の意図はねじ曲げられてしまうもの。言葉の力が最大限に発揮されるのは、伝える力と聞く力のバランスが取れているときに限られるのかもしれません。
詩とは、感情の解放ではなくて感情からの脱出であり、人格の表現ではなくて人格からの脱出である。
何をどう書くのかによって、書き手は受け手に伝わる印象を作り上げることができます。文字によって自分の内面を描くことは、自分の分身を作ることに他ならないのかもしれません。
与えるという贅沢を知るには、人は貧しくなければならない。
誰かに何かを与える行為は、人に至上の喜びをもたらしてくれます。同時にそれは、持てる者と持たざる者が存在することお裏返しでもあるのです。
最も幸せな女も、幸せな国家と同じように歴史を持っていない
ジョージ・エリオットの生きた時代の女性が置かれていた厳しい状況を感じさせる言葉。今でこそ、幸せな女性は増えたと思いますが、世界レベルで見渡せばまだまだ女性の地位は低い国の方が多いでしょう。人類は早く次のステージへもっともっと進化していかねばなりません。
盗んだ蜜を味わったからには、金で無実を買うわけにはいかない。
人としての道理に外れたことをしてはならない、と解釈できます。自分の責任のうえで行ったことは、きちっと筋を通すべきです。それがたとてお金で解決できることであったとしても。
ゴシップは汚いパイプ・タバコがまき散らす一種の煙で、スモーカーの悪趣味以外の何ものでもない。
有害な煙を吸い続けると、人体に支障をきたすように、ゴシップには百害あって一理ありません。ネットニュースやSNSで流れてくるゴシップは年々増す一方に感じる現代において、今一度思い起こしたい言葉です。