シャンフォールの名言10選

シャンフォールの名言

シャンフォールの名言には、「機会が二度、扉を叩くなどとは考えるな」「着想が豊かだからといって、その人間が知的だとは必ずしも言えない。」などがあります。
今回は壮絶な最期を遂げたフランス人モラリスト、シャンフォールの名言をご紹介します。
 
 

シャンフォールの略歴・生涯

フランスのモラリスト。平民の私生子であったが,美貌と才気によってサロンや宮廷でもてはやされた。大革命に際しては,ミラボーをかついでジャーナリズムで活躍したが,ミラボーとともに没落し,革命に幻滅したあげくピストル自殺をはかり,その傷のため死亡。悲劇『ムスターファとゼアンジール』 Mustapha et Zéanzir (1776) で名声を博し,死後出版された代表作『箴言 (しんげん) と省察』 Maximes et Pensées (95) ,『性格と逸話』 Caractères et Anecdotes (1803) では,革命に熱狂して挫折し,社会や人間について深い幻滅を味わったモラリストの苦渋を告白すると同時に,冷徹な目で旧体制末期の上流社会に辛辣な批判を加えている。

コトバンク

 

氏名(本名) セバスチャン・ロック・ニコラ(Sébastien Roch Nicolas)
職業 モラリスト
国籍 フランス
誕生 1741年4月6日
死没 1794年4月13日
享年 53歳


 
 

シャンフォールの名言セレクション

 

機会が二度、扉を叩くなどとは考えるな

– シャンフォール –

 

生きている限り、チャンスは何度でもやってきます。しかし、まったく同じチャンスは二度と訪れない可能性は高いです。あとから後悔したくないのなら、目の前のチャンスがきたら迷わず飛び込む勇気が必要です。


 
 

着想が豊かだからといって、その人間が知的だとは必ずしも言えない。

– シャンフォール –

 

この言葉の後には、「配下に多くの兵士がいるからといって統率する将軍が立派だとは限らないのと同じだ。」と続きます。知性とは、経験を伴う知識によって獲得できるもの。アイディアマンだけ終わらないように、手を動かしましょう。


 
 

あまりにも卓越した性質は、しばしば社会生活を不向きにする。

– シャンフォール –

 

飛び抜けた才能を持つ人の苦悩を描いた言葉。ひょっとしたら、普通でいられるということも、一つの才能なのかもしれません。なお、SNS全盛時代になり、特異な才能を持つ人が生きづらさを感じることも少なくはなってきたはず。少なくともシャンフォールの生きた時代よりは、ずっとマシな世の中にはなってきているでしょう。


 
 

もっとも金持ちなのは倹約家であり、もっとも貧乏なのは守銭奴である。

– シャンフォール –

 

倹約家は無駄なお金を使わないだけで、使うべきところで使います。守銭奴はわかりやすく言えば、お金にがめつい上に、下品な振る舞いもいとわない人です。前者はお金を大切にしていて、後者はお金に執着していると言えます。どちらが精神的に豊かな人生を歩めるのかは、言うまでもないでしょう…。


 
 

人生において笑うことなくすごした日があれば、それは最も無為にすごした日であることは疑いない。

– シャンフォール –

 

笑いは心が動くからこそ起こるものです。心が動くためには、外の世界に触れる必要があります。笑いの絶えない人生を得るためには、行動あるのみです。


 
 

恋愛は結婚よりも興味をそそる。これは、ちょうど小説が歴史よりも面白いのと同じ理由からである。

– シャンフォール –

 

この言葉では恋愛はフィクション、結婚は生活と捉えているという印象です。たしかにフィクションの方がより多くの人の興味・関心を誘えそうですね。


 
 

世の中には三種類の友がいる。諸君を愛する友。諸君を忘れる友。諸君を憎む友が、これである。

– シャンフォール –

 

友人関係は、時と共に変化していくのが自然です。なので、たとえ忘れられたり、嫌われたりしても、あまり固執しないことです。自分のことを愛してくれる友達だけを大切にしておけば、豊かな人生を過ごせるでしょう。


 
 

自尊心は多くの美徳の源泉である。虚栄心はほとんどすべての悪徳と悪癖の源泉である。

– シャンフォール –

 

誰しもが人としての尊厳を大事にし、また他者の尊厳を尊重するようになれば、世界は天国に変わるでしょう。一方、嘘や見栄によって塗り固められた人が増えるごとに、この世は地獄へと近づきます。そして、どちらの世界に生きたいのかは、その時代を生きる人々の手に委ねられています。


 
 

希望は、つねにわれわれを欺くペテン師である。私の場合、希望を失ったとき、はじめて幸福が訪れた。

– シャンフォール –

 

この場合の希望とは「高すぎる理想」のことを指している印象です。理想が高いことによって、現実とギャップに苦しんでいる人は多いものです。おそらくその裏に、現状を否定したい気持ちが強いからでしょう。現状を受け入れ、良い面に目を向けるようになった途端、幸せは手に入るのかもしれません。


 
 

話の本題から脱線する技術が、世の中における雄弁のもっとも偉大な秘訣である。

– シャンフォール –

 

よく話す人は、論点がずれていることはままあるものです。テレビのワイドショーなどでもよく見かける光景ですね。そういった人は自信満々に流暢に話すので説得力があるように見えますが、あとで言っていることを全部書き起こしてみると矛盾だらけだったりします。気をつけましょう。