アダム・スミスの名言セレクション

アダム スミス 名言

アダム・スミスの名言には、「利己心の発揮は、見えざる手を通じて社会の利益を増大させる。」「国富の原因たるものは労働一般である。」などがあります。
今回は、国富論の著者にして「近代経済学の父」と呼ばれる経済学者、アダム・スミスの名言をご紹介します。
 
 

アダム・スミスの略歴・生涯

アダム・スミスは、イギリスの哲学者、倫理学者、経済学者である。「経済学の父」と呼ばれる。スコットランド生まれ。主著に倫理学書『道徳感情論』(1759年)と経済学書『国富論』(1776年)などがある。

wikipedia

 

氏名 アダム・スミス(Adam Smith)
職業 哲学者、倫理学者、経済学者
国籍 イギリス
誕生 1723年6月5日
死没 1790年7月17日
享年 67歳


 
 

アダム・スミス 名言

 

国富の原因たるものは労働一般である。

– アダム・スミス –

 

石油が湯水の如く産出されるような資源国でもない限り、その国の豊かさは国民の労働の結果として生じるものです。また、資源国であっても労働を軽んじる風潮がある国だとしたら、国力は育たないでしょう。結局、国の力は国民の一人一人の意欲の結集なのかもしれません。


 
 

国防は富裕よりも重要である。

– アダム・スミス –

 

国が栄えるには、国民の生命と財産が守られる環境が保証されることが大前提です。残念ながら21世紀の現代においても、軍事力を背景に、自国の利益のため他国の主権を侵害しようとする国は存在します。そういった脅威をできる限り排除することが、国の発展成長の必要最低条件なのは、言うまでもありません。


 
 

科学は熱狂と狂言に対する優れた解毒剤である。

– アダム・スミス –

 

先進国では科学的な根拠をもとに色々な仕組みが出来上がっています。基本的に、科学とは再現性があることが証明されているものです。再現性があるからこそ、そこに安定が生まれます。一方、熱狂や狂言は再現性を無視する傾向が強いと言えるため、そういったものから身を守るには科学的な思考を身につけるのが最も近道でしょう。


 
 

利己心の発揮は、見えざる手を通じて社会の利益を増大させる。

– アダム・スミス –

 

アダムスミスの有名な主張「神の見えざる手」とは、一人ひとりが自分の利益を追求することによって、最終的に社会全体に適切に富が再分配される、という考えを指します。現代の世界経済においてこの考えがピッタリ当てはまるかはさておき、個人のキャリアを築く上では重要な思考法だと思います。人は一銭の得にもならないことには努力できないもの。自分にメリットがあるからこそ頑張れるのです。そうやって、一人一人が自分のために持てる力を最大限に発揮していけば、それが回り回って社会全体を豊かにしてくれるはずです。


 
 

最小の労力をもって最大の欲望を満たすことが、人間の経済行為の基本原理である。

– アダム・スミス –

 

これは人間の脳の習性ともピッタリ当てはまります。とにかく私たちの脳は楽をして満たされたいのです。それはそのまま、人間の経済活動にも反映されている、と言えるでしょう。この考えは、ビジネスチャンスを見つける時にも役立ちます。基本的に、「売れる商品」は今ある商品よりももっと楽に効果があるものです。